エッセイ

思いつくままに…
世田谷区民会館柿落とし

 夏真っ盛り、東京都世田谷区の世田谷区民会館のホールが60年の経過を経てこの度リニューアルいたしました。8月11日は杮落とし公演として参加さていただくことになりました。せたがや文化財団の音楽事業部の方々は本当に素晴らしい方揃いで、お人の扱い方や音楽への造詣が深く、申し分ありません。

 新しくなった劇場はキャパ933名、音響効果、その佇まいといいすべて素晴らしく、難をいえば伝統芸能の拠点である歌舞伎座や新橋演舞場などの東京の東の中心地から離れているということです。それでも世田谷区といえば、人口50万人以上で、地方の政令指定都市にも引けを取らない人口と、高い文化を誇る地域であります。

 だから新しくできた区民会館ホールを核として、日本の伝統文化や欧米の文化もすべての文化をもって良しとする、中心となれば良いと思います。

 僕もパーキンソン病という難病をわずらいながら日々一生懸命にしておりまして、今年、数え年で90才となります。何ができるかわかりませんが、後の余生を日本の文化のために貢献し、そして世界の終末時計を1秒でも遅らせるように努力したいと思っています。

 話しは変わりますが、昨年秋に閉館した、三宅坂の国立劇場が壊され、リニューアルされることになっています。オープンは令和11年末予定で、ホテルやレストランが充実した賑わいの場にしようという計画が進んでいます。しかしそれまで6年あまり、国立劇場の代替施設がありません。これは日本の文化のシンボルをかなぐり捨てたようなものです。僕ら日本人は日本の誇りをもって生きています。そのシンボルを捨て去ることは暴挙といえます。皆さんで声を上げて文化のシンボルを守っていきたいと思います。この件にご賛同の方は声を上げていただきたいと思います。お知恵と賛同の心をお待ちしています。

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